2017年03月13日
今日の秋神川【岩魚の寿命】

くもり 気温6℃ 水温5℃(12時)
今日はどんより曇り空ひろがる秋神
トンビが岩魚のいる生け簀や小川の近くまで来て、
ゆっくりゆっくり、向かい風をほんとに上手く使って
留まるように下界を見つめながら旋回しています。
トンビもそろそろ巣作りなのでしょうか。。
秋神川の水温も、湧き水の水温も2月下旬くらいを境に
徐々に上昇し始めています。
岩魚達は、おそらく春の訪れを敏感に感じとっているでしょう。
冬の間、ほとんど興味を示さなかった餌も食べ始め、
喰いも上がってきたように思います。
渓流釣リ好きのものであっても、案外、岩魚やアマゴの寿命が
付きていく姿を目にすることはありません。
アマゴは概ね2年半、受精しなかったものが時々もう一年。。
その点、岩魚は環境され整っていれば10年も15年もいきる事ができます。
寿命を見ても、アマゴの尺物がいかに貴重かも分かるかと思います。
ほとんどが、産卵期の始まる11月から12月に
寿命のものは絶えていきますが、たまに春先まで持ち堪えるものもいて、
この岩魚はその一尾。。。
アマゴも岩魚も寿命が尽きるときは、免疫が落ちていくので、
写真のように白い繭のようなカビに包まれていきます。
もう一年、春を迎えられそうでしたが、どうやら寿命の時のようです。
生け簀の取水路の僅かな流れにも逆らえなくなってきましたね。。。
最後くらいは、天然の秋神川でと、川に放してやると、
最初はずるずる流れに押されていましたが、瀞場まで流されると、
体勢を整え、最後の力を振り絞って、優雅に泳いでいます。
(また、新たな命になって秋神においで)
この岩魚の寿命は付きていきますが、その屍骸は森の栄養となり、
新たな生命力にとなって秋神川へ戻ってきます。


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