2023年05月27日
今日の秋神川【桐の花】

晴れ 気温20℃(11時)
絶好の行楽日和となった今日の秋神
空、風、山々の景色、せせらぎの奥に響く春蝉の声
どれをとっても申し分のない五月の晴天
ひと雨ごとに山は太り その景色はめくり絵の如く変化しています
川の水は清廉で、まだ冷ややか
大人も子供も川水でじゃぶじゃぶというほどではないようです
それでも午後からは小川でイワナのつかみ取りを
希望される方もいらっしゃいました
季節は大方の植物たちは花を終えて葉を大きく伸ばし始めています
今はシャクナゲと桐の花が満開を終えようとしています
くるみの周辺にはなぜか桐の木が多く
大きいものはすでに10メートルほどにもなっているものあります
この写真にある桐の木は県道沿いの駐車場の角に根付いたもの
桐は縁起もよいので、切らずにほっとおいたら10年でこの高さに
数年に一度、電力会社が変圧器に掛かりそうということで
枝の上を伐採に訪れます
「桐」という植物に知識も縁もありませんが
夏には子供なら傘にもなりそうな異様なほど大きい葉を伸ばし
秋にはきな粉のような色合いにまさに吹いたような表皮の種をつけ
その身なりは鹿の角にぶら下がったような鈴なりの妙な種実
春には雪解けに咲くかよわいチオノドクサのような淡紫の花を
大樹の中に咲かせます
なにか他の植物に見かける生態を趣と異にする
不思議に惹きつけるものを感じます
その花も満開を終え 潤いのままパタパタと落ち始めています
先日 地面に散らばった花を見てふと思いました
桐といえばタンス・・・そして防虫効果のある独特のあの香り
しかし花弁の役割は甘い香りで羽虫を誘い受粉させるが仕事
となれば 花はあの匂いではなく甘い香りなのだろう・・・
そんな他愛のないことが浮かび
きれいに落ちたその香りを手に取り嗅いでみたくなりました
モクレンほど芳醇とは言わずとも・・・
・・・なるほど・・・
これは嗅いだことのあるようなないような・・・
思い起こそうと何度か鼻につけて嗅いでみる
結局その日は分からず それから地面に落ちた花を嗅ぐこと数日
数日後 雨日となり濡れそぼれた花を手に取ってみた
あっ わかった・・・
これは線香の香り・・・?
線香の香りの中にわずかな花の甘い芳香
たまたま先日 伽羅の香の線香を嗅ぐ機会があったが
少し近い気がします
こうして数度となく嗅いでいると悪い香りではない・・・が
この香りで羽虫がよってくるものだろうか・・・
甘い花の香りとは異なる これまた言葉では言い尽くせぬ
神秘的な香りでした。。。



スポンサーリンク