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2015年03月02日
採卵100日【餌付け始まる】

これは1月下旬、採卵から70日目の孵化直後の様子。
まだ、泳ぐいうより浮いている印象。

(採卵105日目)
水槽に移してから約1ヶ月。
積算水温も750℃を越えて、餌付けの時期を迎えています。
孵化直後にまんまるだったお腹の栄養袋もだいぶ小さくなって、
魚らしくなってきました。
とはいっても、全長1.5センチくらい。。身体はプヨプヨ。
イワナの餌付け期間は成長期の間で、最も死亡率が高い期間。
昔、イワナの養殖を研究していた時代、
最後まで難しかったのが餌付けと言われています。
さらに、アマゴやニジマスは捕食を始めると、
水面に浮かんでくるのに対し、イワナは底に沈んだまま。
その分捕食の時期を判断するのが難しいです。
その時期は積算水温や経過日数、お腹の大きさなどから
総合的に判断するのですが、
写真右のように固まっていたのが、徐々にバラバラに泳ぎ始めます。
これが餌付けのサインのひとつだと思っています。
餌付けが早くても遅くても死亡率が上がってしまうので、
ここは毎日チェックを欠かせられません。
始めて食べる人工物。
かぜ薬ほどの顆粒を一粒二粒食べて、上手く消化できれば関門突破です。
上手く消化できないものは、お腹で餌が発酵して死んでしまいます。
独り立ちの瞬間。。
共食いも辞さない彼らにとって、長い生存競争がこの時から始まります。
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Posted by くるみ温泉&キャンプ at 16:04│Comments(0)
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