2015年02月15日
秋神ダム全凍結

秋神ダムが全面凍結しました。
全面雪に覆われたのは3日ほど前。
今年は雪が多いせいか、年に数回はある-20℃超えも多分ゼロ。
最近は、昼間摂氏プラスになる日もあって、
これ以上凍結は進まないのでは、、、と思っていましたが、
外気の事など関係ないかのように、東京ドーム分ほど残っていた水面は
一気に白く凍ってしまいました。
堰堤側、中電の管理棟付近の雪溜まりを登ってカメラを向けると、
ヒューーーーン、ヒューーーーン、
身震いするような強風が背中から吹いてきます。
こりゃたまらん。じっくり取る間もなく退散。
帰り道、風の話を近くお祖母ちゃんと話していると、
あの辺りはダムができる前から風が強い所で、
田んぼには、よく吹き溜まりができていたそうです。
ダムから2-3キロしか離れていないここは、
静かにふわふわ雪が落ちてきます。
風は鈴蘭トンネルの小山あたりで止まってくれるそうです。
あの風が秋神まで入ってきたらと思うと、ぞっとしますが、
ふわふわ落ちる残り雪を眺めていると、
ただただ、地勢の理の有り難みを感じてしまいます。
「しかし今年はよう降ったなぁ、
向かいのあの家は雪下しとらんけどいいのかね」
「何言っとる、ありゃ一回下ろしとるさ。」
初冬から2ヶ月ほどの時間を掛けて、ゆっくりゆっくりと、
ダムの最深部まで迫った氷のような冷水。
些細なことでは揺るがない重厚さと、厳然とした秩序を感じます。
秋神の寒さのピークはまさに今頃。
やがて、雪が解け、草木が芽吹き、白い景色を忘れる頃、
この最深部の底に最後の冬が残っているのかもしれません。

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