2016年03月05日
今日の秋神川【橇泣かせと山菜】

曇り 気温2℃ 水温5℃(10時)
重たそうな雲が広がる秋神
折角の週末、降らないといいのだが。。
4日前に降った6-7センチの雪はほとんど消えて、
白いところが残っているのは日陰と北風の通り道くらい。
かまくらも周りに土が見えはじめ、所在なさ気に佇んています。
写真はひと雪降った先日のくるみの様子。。
氷点下の朝、県道はどこも一面真っ白なのですが、
くるみの前の道だけが黒く解けています。
数十年前、まだこの辺りが土道だった頃、冬は橇で行き来していたそうです。
雪が解け始めるこの時期になると、くるみの前の道に差し掛かると、
(当時はくるみはありませんが)橇が止まってしまい引くのに難儀したよ・・・、
というお話しを地元のおばちゃんに聞いた事があります。
山に染みた水が雪が解けるほどの浅い地下を通っている事を示しています。
くるみの敷地内には小川が流れ、美味しい湧き水が溢れ、
春にはフキにこごみにうど、わさび・・・と取りきれない程の山菜を
見ることができるのは、この豊富な地下水脈のお陰のようです。
今では、山は法面工事が施され、道路も舗装されて
もちろん「橇泣かせ」を体験する事はできないのですが、
こうしてくるみの前だけ雪が解けているを見ていると、
春の日差しに汗をかきながら橇を押している当時の面影を
垣間見る事ができます。
山に入って山菜を探すとき、こんな事を知っていれば、
ちょっといい思いができるかもしれません。


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