2014年04月29日
カワガラス日記【巣立ちの日は】

(孵化から24日目)
もう巣立つ直前だったのですが、GWがスタートしてしまい、
中々、巣の様子を見に行けませんでした。
4月26日。
少し落ち着いて、3日ぶりに見に行くと、階段の糞が乾いています。。
これは、もしや、と巣がある階段を上がっていくと、巣には一羽もいません。

この写真と下の写真は5月23日に撮影したもの。
カメラを向けて、私が「ヴィヴィッ」と鳴きまねをすると、
目をパチクリさせて、こっちを見ています。
くちばしが長くなって、もう大人の顔つき。。
「もう準備はできいるよ」・・・そんな雰囲気でした。

巣立つ瞬間を見る事ができ無かったのは少し残念でしたが、
頼りがないのは何とやら・・・・どうやら無事に巣だっていったようです。
GWまでには、何とか巣だって欲しい。。。ここは別棟和室のある2階ですから。
彼らはその願いを知っていたからのように、巣立っていきました。

その後も、土手に立ち止まって、親や子供を探していましたが、
あんなに忙しそうにしていた親鳥や、その子供達の気配はありません。
家族そろって、引っ越しかな?と思っていましたが、
今朝になって、遠くのほうで、あの愛嬌のある声が聴こえます。
声が大きくなる方向に目を向けると、川向にある白い糞が一杯ついている
いつもの川石に止まって、こっちも見ています。
今度は、こちらの岸側にある、私の死角になる木陰の石に飛び移って、
また鳴いています。
あの親鳥です。
やっぱり子供たちは、もう近くにはいないようです。
子育てが終わって、肩煮が下りたのか、
秋神川に響く「ヴィッ、ヴィー」と鳴く声もどこか楽し気に聴こえます。