まさに錆色【採精】
前回の続き。雄から採精の準備。 いよいよ受精です。
見事な錆色!ここまで黒くなると雌雄を見間違える事はありません。
ふつう、受精させる直前は、1週間位絶食させて、
糞や尿が出にくい状態にしますが、今回は急に受精させることになったので、
精子に糞を混ぜないように捕るのに苦労しました。
精子の運動時間は淡水に触れると1分程度と言われます。
急ぎつつ、とにかく糞尿や水滴が混じらないように細心の注意を払います。
雌と違って麻酔を使えないので、暴れる体を抑えつつ採精するのは
一番、神経を使う時でもあります。
小さじ半パイくらい、数尾分を取れればOK。
今度は食塩水に保存しておいた無性卵を
慎重にかきまぜながら不純物を取り除いてあげます。
準備ができたら、いよいよ受精。
この時にいつも思いますが、ほんのわずかな精子の量でお盆が真っ白になります。
命の濃さをこんなところでも感じます。
これで受精は完了。。
あとは水カビに注意しながら、特性の孵化盆に入れて、
目が出てくる(発眼)まで安置します。
昨年並みの水温で経過すれば1月中旬くらいに発眼する予定です。