今日の秋神川【ホタルの光】
雨 気温20℃ 水温15℃(11時)
靄が山裾をゆっくり流れている秋神
雨は数ミリですが、未明から少し降っています。
日本海上にあった前線は
低気圧の発達とともに少し南下し岐阜県に雨雲の尻尾がかかっています。
明日は新月、天気が良ければホタルを観ることができるかもしれません。
自然深い秋神ですが、それでも近くでホタルを目にすることは
年々少なくなって来ています。。
キャンプの中を流れる小川には、ホタルの幼虫の餌となるカワニナもいて、
環境としては適しているように思いますが、
専門家に聞くと、電灯があるところには飛んでこないそうです。
繁殖の為に光を出しているとすれば、仕方ありません。
それでもキャンプ場のすぐ脇の、小川の湧き水が湧いている山裾まで行くと、
タイミングが良ければ、ほんの数匹だけホタルを観ることができます。
真暗でなければ分からない、微かな明滅、多分平家ホタルだと思います。
此処くるみも、
数個ある外灯を消してしまえば、数メートル先の車すら探す事ができません。
営業をしていれば尚更の事、ホタルは拝みたいですが、
不便さを考えるとそれも仕方ないことです。
よく電灯の周りをクルクル回っている虫を観ることがありますよね。
あれは「走光性」といって、何億年も大昔、夜光るものが月しかなかった頃に
学んだ繁殖の為に得た習性だそうです。
つまり、単純に月に向かって一定の角度で飛べば、大体真っ直ぐ飛べるし
月はいろんな所からいろんな時間に出てくるので、
繁殖先も多様になるという話。。。
今は、たくさん「月」があって、彼らも行きたい所に行けないので大変です。
夜、懸命に「月」の電灯の周りを飛んでいる羽虫達には、
月灯りだけが唯一だった、夜の記憶がきっと残っているのです。
人間が生まれる何億年も前、
世界の闇が月の光だけに支配されていた本当の夜とは
一体どんな大きな闇で、どんな生き物が光を放っていたのでしょう。
そんな遠い昔の原始の夜を見てみたいものです。