今日の秋神川【繭巻くアマゴ】

くるみ温泉&キャンプ

2015年11月02日 17:40


雨 気温8℃ 水温8℃(16時)

未明から一日雨となった秋神
西も東の山も紅葉をシーツで覆いかぶせるように靄っています。

こうした冷たい雨は、秋本番になって始めて。
あと少し冷えれば霙が降りそうな気配です。

明日から、いよいよ岩魚の採卵が始まります。
雄と雌を分けて、雌はイクラが出そうな順に
専用の水槽に移して、数日毎に採卵を行っていきます。

そして、生まれる命があれば、消える命も。。

例年並の秋神らしい気候を待っていたかのように、
生け簀で寿命を迎えたアマゴ達は、
繭のように白いものが身体を覆ってきました。

恐らく、身体の免疫機能がなくなって
カビのようなものがつくのだと思います。

その様子は最初、ホルスタイン模様のように斑な白い斑点がつき、
その後はその白い脱脂綿のようなものに
数日あっという間に、くるまれて死んでしまいます。

あまりに早く、くるまれてしまうので、
蚕が繭を巻く様子を連想してしまいます。

写真のアマゴは斑点ができて3日目。

スィーーー  トン
スィーーー   トン

僅かに動く尾びれで、蹴伸びをするように
水中をスー・・・、しばらくすると、壁に・・トン。

もう目も見えない様子。
壁に当たっても、分からないのかトン・・トン、、
方向転換をすることもなく、壁に何度も頭をぶつけます。

カメラ越しに見ていると、まだ1年目の若いアマゴが、
おじいちゃんアマゴに身体を軽く擦り付けてきました。

すると、壁に気づいたかのように方向転換。

また力なく棒のように泳ぎ始めると、また壁に当たってトン・・・
するとまた、若いアマゴが身体を当ててきます。

「そっちじゃないないよ、おじいちゃん」
「おうおう、そっちは行き止まりじゃったか」

そんな光景にも見えたりして、
偶然とは言え微笑ましくなってしまいました。

今朝見に行くと、身体中真っ白になって
死んでいたおじいちゃんアマゴ。

(今度は僕の竿に)
流れの強い奔流へ還してあげました。


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