今日の秋神川【豪雨で大慌て】
くもり 気温22℃ 水温不明
31日の晩にあった豪雨で少し石が動きました。
今は落ち着いています。
(夜8時頃から2時間で60㎜)
22時ごろから、豪雨の音に交じって、ゴツ、ゴツと嫌な音が聴こえ始めました。
普通の増水では動かない石が、転がり始める音。
豪雨になって2時間余り。。水位が上がるには早いなと思いつつ、
懐中電灯を持って土手まで行くと、水位が1メートルくらい上がっていました。
地元の人は石が動く事を「石が駈(?)る」というそうです。
2時間でこの状態になるのは初めて。
ショベルがコンクリートの地面に落ちたような
低くて鈍い音が真暗な濁流音の中から聴こえてきます。
真暗な濁流を照らしながら眺めていると、
土手から伸ばしてあった梯子の事を思い出し、急いで梯子を探します。
一つは流されそうになって傾いていました。
土手に這いつくばって、手を伸ばすと、何とか梯子に手が掛かりました。
しっかり確保しているとはいえ、
暗闇の濁流音を間近にすると緊張します。
おー怖ー。
そのあとは急いで、岩魚の生簀へ。
案の定、草木で水門が詰まり、生簀は土砂でまっ黒。
水流音が聴こえない「止まった」生簀は変に静かで不気味です。
懐中電灯を水面を照らしても濁りで魚が見えません。
嫌な予感がして、生簀に手を入れると・・・「ぬるい」
こりゃ早く水温を下げないといけません(汗)。。
一瞬、全滅の二文字が頭をよぎります。
急いで取水口の詰まりを取り除くべく、水門に向かうと、
直径1メートルもある集水管から、水道の蛇口みたいに山水が噴き出して、
簡単には入れ無さそう。
(こりゃぁサンダルと懐中電灯片手にできるレベルでないな。)
ぶつくさ独り言を言いつつ、パンツ一丁に着替えて直して水門へ!
懐中電灯を口にくわえて、
水門に詰まった石や木を濁流の中を手探りで拭ってあげます。
とたんに、ゴォー!っと堰を切った水が生簀に流れ込んでいきます。
これだけではまだ不十分。
入り口の後は出口とばかりに、生簀の出水門を半開して、
一気に水を抜いていきます。
一刻も早く、水温と流量を確保しないといけないので、
水門から逃げる岩魚の事は目をつぶります。
10分も流していると、出水門の水が冷たくなってきたので、これで一安心。
そうこうしているうちに、川から石の音が聴こえなくなりました。
・
・
・
とまぁ、自然相手はこんな事もあったりします。
お蔭で岩魚たちも無事でございました。