見てください、この大きな蜂の巣。
先日、古川のマラソン大会でニュースになった巣より大きくみえます。
キャンプ場を初めて8年。
蜂の巣の駆除は、キャンプ場にとっては夏の日課のようなもの。
毎年、大小数個の巣を駆除しているので、
内心、(俺も上手くなったものだ・・)などと自負していましたが、
いやはやお恥ずかしい限り、、、私など足元にも及ばないおじさんがいました。
サイズもかなりですが、驚きなのは駆除の早さ。
20分ほど登った鈴蘭高原の畑で、出会った際、
これから此処くるみの近くで蜂の巣を取るといって分かれた後、
私が大根5本ほどを引っこ抜いて後、真っ直ぐくるみに戻ると、
なんと、上の写真の巣を持って待っていました。
「えっ、今取ってきたんですか?」
「そうや」
一体何分で取ってきたのでしょうね。。。唖然。。。
「これほど旨いものはないよ!」とお話されるのですが、
この手は得意なほうでないので、やはり二の足三の葦・・・・
「一回食べて見なさい、旨いから!」とくるみの玄関で解体しようとするので、
「待って待って!!ここじゃ危ないから」と河原まで連れての解体作業。。
「スモークで仮死状態になっているから大丈夫」と言いながら、
何のためらいもなく素手でザクザク割り始めると、
居るわ出るわ、幼虫に成虫、何百・・・。。
仮死状態だから平気と言われても、普通に飛んでいるやついるし、
私はもう、浮足だってしまって、横に居ても、
本当にここに留まっていていいのかどうか、ビビリっぱなし。。
この蜂おじさんから聞いたところによれば、
食べる為に捕獲するにはいい時期があるという事で、
巣の中に嬢王蜂の候補となる蜂の子が蛹になる今時分が良いのだそうだ。
下の写真の蓋がしてあるものが、嬢王蜂候補の巣棚らしく、
7-8段もあった他の巣棚の最上層階にあって六角形も少し大きいのがわかる。
嬢王蜂の蛹の蓋を毟ると、真っ白な蛹が出てきて、
「これが旨いんや」とお口にポイッ。
「生もいいんですか?」
彼いわく、まだ蓋が空いて活動している幼虫は糞便が溜まっていて
ばい菌も多くお腹を壊す事があるらしい・・・
(・・・余計ハードル上がった・・・)
それが蛹になる時に、糞便を全て足しきってしまうので生でも大丈夫らしいのだ。
とにかく旨いらしい。。以前、バラエティの黄金伝説で見た事があるけど。。
10分もすると、仮死ですから、目が覚めたやつが飛び始め、
そわそわしている私を尻目に、指やカッターでブチブチ潰して退治しながら、
素手の手のひらに蜂を集めて淡々とお掃除。。
「大丈夫?生きてるの手に乗っけて刺されません?」
「ちょっとチクってくるよぉ、まぁ本気で差し込んでこないから平気だよ」
「・・・・」
本人がそう言うのなら大丈夫なのだろう。。
しかし、解体の大胆差以上に驚いたのが、お手製防護服。
これを防護服と言えるか甚だ疑問ですが、これまたワイルド。
以前私が壁の中に入ってしまった蜂の巣を駆除するために
大枚はたいて買った防護服があるのですが、
この重装備がこの蜂おじさんの前では大げさで小恥ずかしい。。
頭はポリタンクに農作網、首部分はガムテームに肥料袋を連結。
「これで蜂入ってきません?」
「大丈夫や」
本人がそう言うのならやはり大丈夫なのだろう。。
「あの~身体はどのように?」
「身体はこれやぁ!」
どうもこのカッパのままらしいのだが、蜂おじさんによると、
カッパは蜂の針を通さないらしい。。。
確認することが、私にはできないため、
刺されずにいる事実を信じるほかあるまい。。
これは、唯一私でも応用できそうなものである。
仮死状態にさせる為の煙幕なるものがこれ。
長瀬菓子店で売っているらしいので、すぐに手に入れたい品だ。
しかし蜂が美味だとは言え、強者がいたものである・・・。
おじさんが去ったあと、半死の成虫がたくさん落ちていたので、
イワナの餌にでもと手のひらに乗っけて集めていると、
チクリッ!
慌てて死んでいるはずの蜂を振り払って
手のひらを見ると・・・見事に刺されていました。。。
(やっぱり刺されるやん)
翌日しっかり腫れて、今年2度めの蜂刺されとなりました。。。
この蜂はキイロスズメバチ。
数も多く、気が荒い種類でよくニュースにでる蜂ですが、
巣に1-2メートルに接近したり、脅したり壊したりしない限り
彼らも人間を襲うことは滅多にありませんので、過度な心配はご無用です。。